永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第54回 「町娘のダイエット食」

江戸の町娘はおきゃん(おてんば)で行動的。そして、芝居見物が大好き。熱心なファンになると、すきな役者をおっかけたりもします。

自分のスタイルも当然気になります。若い男共が、振り向いてくれたら、こんな愉快なことはありません。
町娘のダイエット食
そこで気になるのが容姿。浮世絵の美人をみても分るように、当時の美女の第一条件はすらりとした「柳腰」。それでいて甘いものも食べたい。現代でいったらスイーツ。へたに食べ過ぎたりすると、太ってしまう危険性もあります。

そこで次のような言葉が流行しました。「芝居、こんにゃく、いも、かぼちゃ」です。おきゃんな町娘の好きなものが並んでいます。

芝居は今でいったら、タレントのおっかけみたいなもの。 当時、「こんにゃくは体の砂おろし」といって肥満などを防ぐ働きで知られていました。 まず、こんにゃくでしっかりとダイエット効果をあげておいて、大好きな甘い甘いサツマイモや カボチャに舌つづみを打とうというこんたん。

こんにゃくの九十六パーセント以上は水分ですから、少々食べ過ぎても柳腰がくずれる 心配はありません。豊富なこんにゃくの食物繊維は水溶性のグルコマンナンで、腸の働きを 活発にするだけでなく、腸の中の老廃物や毒素などを吸収しながらふくらみ、体外へ排出。 スリム体形と美肌の大敵である便秘を防ぐ上でも、たいへんに役に立ちました。 おきゃん娘の知恵です。


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