永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第23回 「スイカは大地の恵み」

その季節に人間は必要な成分は、その季節にできるものが供給してくれます。それが日本の大地のありがたいところ。

夏は暑い。汗が出ます。すると、体内の水分が蒸発していくのです。だから、のども渇きます。 そこで見てほしいのが、日本の夏の大地。畑という大地には、この季節、大きくて丸いものがゴロンゴロンしています。スイカです。

長いのもあります。キュウリです。トマトにウリ類。みんな水分が多い。その代表がスイカです。

キュウリの水分は約95%。スイカは約90%。メロンもマクワウリも大体同じ。夏の旬のウリ類は、“天然の水筒”のようなものです。

スイカには利尿作用のあるシトルリンという成分や同じような働きをするカリウムというミネラルも含まれています。ふたつの成分の相乗作用ですぐれた利尿剤としての力を発揮し、尿といっしょによけいな塩分を排出して高血圧や心臓病などを予防し、むくみや動脈硬化にもよいといわれています。スイカにも体を冷やして余分な熱をとり、疲労した筋肉を早く回復させる働きもありますから、夏バテの予防には理想的。

スイカの赤い色素はリコピンという抗酸化成分で細胞の酸化、つまり老化を防ぐ上で役に立ちます。同じような働きをするカロテンも多く、強い紫外線の影響を予防するためにも、効果的なフルーツです。


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