永山久夫の食べて100歳

日々、元気に過ごすことは誰もの願い。そんな願いをかなえるべく、自分の心と体、食生活とじっくり向き合ってみたくなるお話をどうぞ。

第22回 「カツオ節たっぷりの冷や奴」

夏はやっぱり冷や奴(ひややっこ)です。

豆腐は、まるごと1丁冷蔵庫に入れておいたもの。奴に切る時にも包丁は使わないようにします。 せっかくの豆腐のうま味を、金属の異臭が台なしにしてしまいますし、スパッと切った切り口があまりにも平面的で面白味がありません。

そこで割り箸を用いてほしいのです。

割り箸で縦と横に割るように切りますと、切断面がちょっとざらざらになっていて、醤油が適度につき、かえって風味が出るのです。

ダイナミックでワイルドで、いかにも豆腐を味わったという実感が高まります。 小さく切って、おちょぼ口のような食べ方ではかすかな甘さを含んだ豆腐のうまさを味わうことはむずかしい。口いっぱいに頬ばる感じで豪快に味わってこそ、持ち味が分かるのです。

豆腐はえらい!

木綿豆腐にはイライラ解消、骨を丈夫にするカルシウムがたっぷり。カルシウムはタンパク質といっしょにとると吸収がよくなるという性格があり、豆腐はカルシウム食としては理想的。

冷や奴には、やっぱりカツオ節。カツオ節にはカルシウムの吸収をよくするビタミンDが多い。しかも、トリプトファンというアミノ酸も含まれていて、脳の幸せホルモンといわれるセロトニンの原料になっています。
カツオ節たっぷりの冷や奴には、いつもニコニコできる心のゆとりも生むのです。


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